神奈川県海老名市を拠点としながら、相続アドバイザーとして精力的に活動している萩原和雄さん。
萩原さんは相続アドバイザー養成講座を受けてから海老名市と連携して事業を行うなど、相続という枠組みの中でも大きな仕事をすることが多くあります。
そんな萩原さんに相続とは何か、相続は仕事になるのかを詳しく聞きました。

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相続をやるには自分一人ではどうにもできない深い知識と経験が必要になるので、そういう意味では気心知れた人達と連携して仕事にあたれることはありがたいことです。

株式会社伸寛
萩原和雄さん
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不動産デベロッパーや財産コンサルに勤務していた経歴から、相続の仕事へ

新卒の時は石油会社に就職したものの、とある不動産プロジェクトのリーダーを務めて不動産の面白味を知ったことから、不動産デベロッパーへ。その後財産コンサルに転職してから相続の仕事をするようになりました。相続アドバイザー養成講座を受ける以前も7年ほど相続を行っていたそうです。

ただ、財産コンサルで相続を行う中、相続への体系的な知識がないことへの不安感がありました。税理士をはじめとして他士業の人の指導を受けながら相続業務に当たっていたため、相談者のためにもある程度は自分で勉強して知識を身に着けたかったのだそうです。

そこで、相続アドバイザー養成講座を受けていた同業の仲間から聞いたのは「野口賢次先生の話を聞いたらいいよ」という言葉。これをきっかけとして講座を受講することになりました。

野口先生の「法律や財産を一度頭から外して、相続人に何が幸せになるのかを考える」という教えに触れ、正しさを痛感

「もともと不動産のことをやっていたので、不動産と相続のどちらに軸を置くべきか迷っていたんです。しかし、講座を受けてみて『相続に一辺倒するべきだな』と思いました」と萩原さん。

萩原さんは講座の中でも野口先生の話が最も心に残っていると語ります。

野口先生が言う「心の相続」は至極当然なことのように思えるものの、財産コンサルに居たときは目先の利益を獲得していくことが優先で、感情的な面はあまり表に出せませんでした。

しかし、円満相続を掲げる野口先生の話を聞いて「この考え方で間違いはないんだ」「この方向で良いんだ」と改めて理解し、自分の仕事の方向性に確信を持てたといいます。

「相続を稼ぎ口にしようという考え方はあまり好きではないです」と萩原さんが語るのは、野口先生が言っていた通り、「法律や財産の存在を一旦頭から取り除いて考えてみてください。そうすると相談者の何が相続に必要なのか、相談者が幸せになる道なのかが分かります」という野口先生の教えがあるから。現在何よりも円満相続を心がける萩原さんに大きな影響を与えたといいます。

こうして相続に対する考えを確立できたことで、相談者と真っ直ぐ向き合えるように。「相談者とは全然違う考えだったり、私の考え方をちっとも理解してくれなかったり、っていうのはありますけど、そこはあえて気にせず、こうじゃないんですかっていうのは言わせてもらうことはあります」。これは相談者の幸せを第一に考えているからこその言葉です。

仕事に取り組む中、海老名市と協力して相続フォーラムや市営相談も行うようになった

海老名市と協力して一緒に相続事業を行うこともあるという萩原さん。

最初は市の社会福祉協議会とタッグを組み相続フォーラムを行っていました。しかし、フォーラムを開始して数年が経ったころ「今までフォーラムをやってかなりの相談者が来たから、それだけ困っている方がいるんだ」と海老名市役所の担当者にもっと相続事業を拡充するよう打診したところ、上手く話が進み、市役所と共同事業をすることになったそうです。

例えば市民相談の窓口。30分枠でしか専門家と相談できなかったところを1時間枠にしてゆっくり話をするようにしたり、その上で相談者に必要な専門家は一体誰なのか道しるべをアドバイスしたり、といった新しい工夫を開始しました。

そのあと市の主宰する相続フォーラムに参加することにも繋がり、最終的には市役所で市営相談の窓口をやりましょう、ということに。そこから市民相談が行政サービスとして行われるようになったといいます。

この相続フォーラムは相続アドバイザー協議会が受け皿になっているため、萩原さんは講座を受けていなかったらこの繋がりもなかったといいます。

相続アドバイザー養成講座で培ったネットワークはあらゆる業務に活かせている

萩原さんは、相続アドバイザー養成講座を受講してから「ネットワークが一番財産になっていますね」といいます。

以前も今も、不動産の一般の仲介業をしている人とは「理念や案件の取り組み方が違う」とギャップを感じることが多いのだそうです。しかし、養成講座を通して同じ考え方で仕事に臨める人と繋がりができました。

「相続をやるには自分一人ではどうにもできない世界があります。それも1つの分野に対してかなり深い知識が必要になるので、そういう意味では気心知れた人達と連携して仕事にあたれることは有難いことです」と萩原さんは語ります。

来てくれた相談者に対して、他士業の人の紹介を行うこともあるという萩原さん。
今後も萩原さんが相続に携わることで、多くの人が笑顔になることが想像できるのではないでしょうか。

萩原 和雄さん

株式会社伸寛

石油元売り会社、電鉄系デベロッパーを経て財産コンサルティング社へ。
その後、株式会社伸寛を設立し現在に至る。

・NPO法人相続アドバイザー協議会会員
・相続アドバイザー
・日本FP協会認定 AFP
・NPO法人湘南不動産コンサルティング協会理事
・公認不動産コンサルティングマスター
・宅地建物取引主任者
・住宅ローンアドバイザー