お客様にとって最適を目指す保険選びを実現したいという想いから、生命保険・損害保険会社の乗合代理店を設立した新井明子さん。養成講座を受講して、現在では数多くある保険代理店の中でも「相続に強い代理店」としての強みを持てたと語ってくれました。養成講座で得た学びや現在活かせていることについてお話を伺いました。

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幅広い知識をもとに、保険をお勧めする際は、解約、給付金の支払い、税金、亡くなった後のことなど「入口」だけでなく「出口」まで考えてご提案しています。

株式会社ライフ・アテンダント 代表取締役
新井 明子さん
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受講のきっかけはFPに関連する勉強会での出会い

新井さんは大学を卒業後、国内生命保険会社に入社、その後は大手外資系生命保険会社にも勤務。長年保険業界でコンサルティングセールスに携わってきた保険のエキスパートです。
かつて勤務していた国内生命保険会社の破綻や2008年のリーマンショックを経験し、「これからはお客様に安心できる保険サービスを提案していきたい」という想いから、2010年に生命保険・損害保険会社を取り扱う乗合代理店を設立しました。カスタマーファーストをモットーに、現在は個人・法人の多くの保険の相談業務を行っています。

そんな新井さんが養成講座を受講するきっかけとなったのは、ファイナンシャル・プランニングに関連する分野について有志が集まって勉強会を開催するスタディ・グループの場でのこと。交流会で名刺交換をした方が相続アドバイザー協議会の認定会員の方だったそうです。名刺を受け取り、気になって相続アドバイザー協議会について尋ねたところ、養成講座のことを教えてくれたのが出会いとなりました。保険の業務では、相続は遺言などでも深く関係することから興味が湧き、受講を決めたと言います。

幅広い分野と実践的な面での学びを得ることができた

実際に養成講座を受けてみていかがでしたか?という質問に、まず第一声で「幅広い分野での学びを習得することができました」と新井さん。
相続の問題にはいろいろな専門職の方が関わりますが、高度な知識と豊富な実務経験を持ち、現場でも活躍されている専門職の先生から実践的なお話を伺えるなど、貴重な経験だったと当時を振り返ります。

また、「相続放棄案件での疑問に直面した時には、講師の先生が電話でもフォローしてくださったことがありました」と、その時の先生の丁寧かつ熱心な想いが大変印象に残っているそうです。

養成講座で繋がった仲間と情報発信の場をつくる

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受講後、どのように学びを活かしているかについて伺ってみると、養成講座の同期の仲間たちと勉強会などを開催する機会も増え、親しくなった複数業種の専門家が集まって「家族で話す HAPPY相続(プラチナ出版)」の書籍を共著したり、一般社団法人相続サポート協会の設立にも携わったりなど、相続アドバイザー協議会での学びと人脈を活かしながら、多くの人達へ情報を提供する機会が増えたと教えてくれました。
そして、この「仲間と相談や協力しあえる深い絆」も新井さんの財産になっているのだとか。

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新井さんが立ち上げに携わった一般社団法人相続サポート協会では、住宅展示場などのスペースを借りるなどをして、相続に関する様々なセミナーを開催してきたそうです。「チラシを作って配布するところから、いろいろとやりました。コロナ禍でしばらくイベントはお休みしていましたが、今後はオンラインなどでも定期的に開催していけたらと考えています」。

また、新井さんはその他にもブログを書いて様々な情報を発信しているそうです。ブログで相続についてご自身でもさらに深く調べるようになり、これまで以上に知識の研鑽を積み重ねて続けていることに加え、「ブログを読んでくださった方からも相談や登壇の依頼をいただく機会が格段に増えました」とも語ってくれました。

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より深みのある保険コンサルティングを提供するために

新井さんが立ち上げに携わった相続サポート協会の相談案件では、亡くなった方の登記簿を取ってみると、実にいろいろな人が登記に関わっていることが判明し、関係する人を探すことに難儀したということがあったそうです。新井さんはこの経験も踏まえて、これから保険に入ろうと考えているお客様に対し、税金や解約、給付金、また亡くなった後のことなどの「保険の出口」についても念頭に置いた提案を心がけているそうです。

「保険のセールスに携わる人の中には、保険金が非課税になるという基本的なことを事前にお客様にお伝えできていない人も残念ながらいます。保険に従事する者として、ただ保険を売るだけではなく、きちんとした専門的な知識を持って相続や遺言までを見据えたアドバイスができることは、その先起こりうる揉め事を回避するためにとても重要なこと」と新井さんは言います。

そして、保険や相続の相談を受ける上でもう一つ大切なのは、「様々なケーススタディの積み重ね」。その過程で全てを解決していくにあたり、誰に相談できるかも重要だと言います。

相続アドバイザー協議会の養成講座では、幅広く得た知識と、同期や別の士業の方との繋がりを生かしながら、お客様により深みのあるコンサルティングを提供できるようになったそうです。「相続や遺言までを見据えアドバイスできる力」と「相談できる仲間」の2つを持てたことは大きな強みになります。

「生損保代理店は世の中に多くありますが、このことが「相続に強い保険代理店」としての特徴を出すことができたと思います」と語る新井さんの言葉がとても印象的でした。

新井 明子さん

株式会社ライフ・アテンダント 代表取締役
https://lifeattendant.net/

国内、外資系生命保険会社勤務を経て2010年に生命保険・損害保険会社を取り扱う乗合代理店である株式会社ライフ・アテンダントを設立する。これまで数多くの個人・法人の保険コンサルティング業務を手掛けてきたほか、マネーセミナーの講演、著作など多岐に活動している。ファイナンシャルプランナー、DCプランナー、MDRT終身会員。