第63回相続寺子屋『「底地」・「老朽化した古アパート・古貸家」の解決実務』の報告です。
講師は金子 博厚氏 ㈱サンセイランディックです。
地主が底地を売却する理由で多いのが相続問題です。
「相続税は課税されるが換金が難しい」
「地代で相続税を支払うと何年かかるか」
借地人との関係も売却理由です。
仲が悪く地代値上げの話し合いも出来ない。
借地人が行方不明。
等々。
しかし底地を買ってくれるのは借地人か底地買取業者しかいません。
一団の土地に何人も借地人がいるような場合、整備(※)が出来ていなければ借地人は買いたいと思っても買えません。(※借地権者毎の分筆・道路等の整備)
整備が出来ていても借地人と仲が悪ければ売却の話がすすみません。
そんな時、底地買取業者の出番です。
底地買取業者の最終目標は借地人に底地を買ってもらうことです。
そのため、新たな地主として借地人と話し合い、借地権の整備をし、底地購入希望者を募ります。
地主と仲が悪い借地人も、相手が変われば過去のことを言っても仕方ありません。
借地人の9割は潜在的に底地を買いたいと思っています。
経済的利害が一致すれば売買に至ります。
もちろん借地人に買ってもらう方が高く売れます。
しかし借地権の整備、人間関係を考えると買取業者でなければ買えない底地はたくさんありそうです。
底地買取業者をネットワークに持つことの必要性を感じた講座でした。
ありがとうございます。