6月6日相続アドバイザー養成講座の第11講座が行なわれました。
題目は「不動産の譲渡と贈与(所得税・贈与税)にかかる税金の計算方法とその注意点」です。
講師は矢口岳史氏(税理士)です。
アドバイザーにとって相続財産に占める割合が高い不動産の譲渡の知識は必須です。
Q&A方式で譲渡のポイントを解りやすく解説して頂きました。
取得費、譲渡費用。
譲渡損失の損益通算。
相続税の取得費加算。
居住用財産の3,000万円の特別控除。
事業用資産の買換え特例。
不動産の交換。
等々。
親族間で時価より著しく低い価額で譲渡すると時価と売買価格の差が贈与と看做されます。
それでは”時価”とは何でしょう。
路線価で申告し納税者が勝訴した判例を紹介されました。
しかし路線価でよいということではありません。
ケースにより異なるからです。
結論は慎重な対応が欠かせないということです。
その他、間違いやすい事例をご紹介頂きました。
少し税のことが解ると、得する方法を考えがちですが、その対策をとることによるリスクを考える必要があると言われました。
譲渡所得税は金額が大きいので要注意です。
譲渡に強い税理士の方をネットワークにもつ重要性を感じました。
ありがとうございます。