カテゴリー : 相続アドバイザー養成講座

4月10日相続アドバイザー養成講座の第2講座が行なわれました。

題目は「相続人の確定と戸籍、登記簿の読み方」です。
講師は田中康雅氏(司法書士)です。

相続人の確定の大切さは、相続人を間違えた遺産分割は無効だからです。
ポイントは
・相続人の国籍は?
・被相続人がいつ亡くなったのか?
・推定相続人が先に亡くなっていた場合は?
・推定相続人は本当に相続人か?
・相続開始後に相続人が亡くなっていた場合は?
それぞれ事例を交え説明されました。

後半は不動産の登記簿の見方です。
登記原因が相続でも、相続の仕方が3種類考えられます。
①遺言による相続登記。
②遺産分割による相続登記。
③遺産分割されていない法定相続登記。

どの相続登記かによって実務対応が異なります。
①の場合は遺留分減殺請求される可能性があります。
その可能性を排除するため、同じ内容でも遺産分割をする場合もあります。
③は未分割状態ですから要注意です。
この登記は相続人一人からでも出来るからです。遺言の内容に不満な相続人が、腹いせにこの登記を入れてしまうこともあります。
裁判をやれば勝てますが多大な労力を要します。争いが必須な場合は相続開始後即座に遺言書で登記をすることをすすめていました。そのためには公正証書遺言が必要です。(自筆証書は検認が必要だから時間がかかる)

実務で問題になるお話が盛りだくさんでした。
戸籍や登記簿には様々な問題が潜んでいることがわかります。
相続に詳しい司法書士さんがネットワークに必要なことがよくわかる講座でした。

ありがとうございます。