7月17日相続アドバイザー養成講座の第18講座が行なわれました。
題目は「相続現場でお客様の信頼を得るには」です。
講師は奥原章男氏(税理士)です。
”現金一括納付”
この言葉を何度も言われました。
納税方法には延納、物納があります。
しかし延納は利子税の負担があるし、物納は要件が厳しくなっています。
地主相続では納税のための現金がないことが普通です。
納税資金は土地売却代金です。
条件良く売却するためには時間が必要です。
売却納税のためのタイムスケジュールの説明がありました。
売却する土地を選ぶためには、まず相続税額の概算を知る必要があります。
この作業を相続開始後2ヶ月くらいで行います。
納税のための売却候補地を選定し、遺産分割のたたき台をつくり相続人を集めます。
遺産分割は納税するために売る土地を外して行います。
各相続人が取得した財産から相続税を支払うのではありません。
相続人は手取額で財産の分け方を決められます。
最初に相続人に話すことは、10ヶ月以内に納税出来ないことがいかに損をするかということです。
このことが遺産分割をまとめる大きな重石となります。
税理士の仕事は申告をすることではない。
相続税を現金で一括納付させてあげること。
この視点からクライアントに接すると、行動の第一歩から異なることがわかる講座でした。
現場の状況が伝わってくる講座でした。
ありがとうございます。