謙虚⇒傲慢、発展⇒衰退、肯定⇒否定、成功⇒失敗、言葉には反対語があります。さて、「ありがとう」の反対語は何でしょうか。
健康⇒あたりまえ、女房が炊事洗濯してくれる⇒あたりまえ、亭主が毎日働きに出ていく⇒あたりまえ、本当はどれも有難いことなのです。だが、あたりまえと思ってしまうから感謝できません。
つまり、ありがとう(感謝)の反対語は「あたりまえ」です。
この世に生まれでるには父母、祖父母、曾祖父母の14人がいます。10代遡れば1024人、20代遡れば、なんと100万人を超えるご先祖様が必要です。一人でも欠ければ自分はいません。
この世に存在していること自体が奇跡なのです。天から頂戴した「いのち」はそれだけ尊く有難いものです。感謝しなければなりません。天にツバ吐く相続争いなどもってのほかです。
「ありがとう」⇒「有難う」⇒「有難し」⇒「有る」ことが難しい⇒めったにないこと、まれである。すなわち、普段あたりまえと思っているほとんどのことは有難いことなのです。
私達は日々多くの「有難し」のなかで、生きていることを忘れています。有難いことだと気が付かなければなりません。気が付けば「あたりまえ」に感謝することができます。
「AKB48」安定した人気を保っているアイドルグループです。
私は芸能界音痴ですが、さすがにこのグループは知っています。このAKB48を相続に置き換えてみました。
A ⇒ 有難い
K ⇒ 感謝
B ⇒ 美徳
48 ⇒ 幸せ
親の財産は自分の財産ではありません。もらえるだけで『有難い』のです。『感謝』の気持ちで相続できる人には『美徳』があります。徳を持った人は譲ることができます。譲った人は必ず『幸せ』になります。この不思議な事象は何度も見てきました。
自分のやった(発した)ことは、そのまま自分に還ってきます。これは「発顕還元⇒振り子の原理」であると知りました。原理とは一定の条件のもとで変わらず成立する関係です。譲れば幸せとなり還ってきます。奪えばいつか大切なものを奪われます。
あたりまえだと思って相続する人には感謝の気持ちがありません。徳がないから譲れません。だから幸せになれないのです。
家族は国の最少単位です。そして国を支えている根幹でもあります。相続争いは家族を崩壊させ、しいては国の力を弱めます。
争ったら何のための相続かわかりません。親の財産は「あたりまえ」でなく「有難い」と気付き、誰もがAKB48の気持ちで受け入れたなら、家族の絆も深まり皆が幸せになります。