カテゴリー : 寺子屋, 相続寺子屋 武蔵小杉

平成29年10月13日(18時00分~20時10分)中原市民館で相続寺子屋武蔵小杉を開催いたしました。
   
内容
1部 野口賢次氏による『心を学ぶ時間』の予定でしたが、生産緑地の講義をスムーズに理解して頂く為にとの心遣いで、入り口的なお話をして下さいました。
2部 生産緑地が動く
   ~2022年問題が及ぼす影響・相続資産ポートフォリオの見直し・生前準備から生前実行の決断と事例~
   平井利明氏(NPO法人 相続アドバイザー協議会理事長)
3部 懇親会
 
1部は平成13年に書かれた野口レポート“恐ろしや生産緑地と納税猶予” の解説です。
昭和30年から40年代にかけて農地を宅地に転用し、貸家を建て大家業を兼ねる農家が増えて来ました。
農地にするも宅地にするも自由な時代でした。
当時の家賃収入は農家にとって貴重な収入源でした。
しかし平成4年の、生産緑地法の改正により、三大都市圏の特定市の市街化農地については『保全すべき農地』と『宅地化すべき農地』とを区分する事になり、農家はその選択を迫られました。
レポートはとても解り易い言葉で書かれているので、どういうものなのかを初めて聞く人にはとても良い教材だと思いました。
野口先生が30年縛りは『相続税で職業を縛るんだから憲法違反』とおっしゃった件が印象深かったです。
 
2部では、生産緑地が及ぼす影響について、具体的な数字や事例を基に講義をして下さいました。
本来であれば3時間は掛かるであろう内容です。
財産の組み換え後の保険活用や、相続に備えた事前準備の大切さが良く解り、受講者はメモを取るのに必死の様子でした。
講義終盤には、来年4月に施行される『特定生産緑地』についてお話をして下さいました。
もう少し詳しく聞きたいと思った所でタイムオーバー。
相続手続きのアドバイスをする上で農業従事者に大きな影響を与える内容なので、正確に理解し、お伝えし、お手伝いが出来る様に努めたいと思います。
 
3部 高華楼で懇親会。
講師の平井先生が、体調不良で残念ながら懇親会は欠席となってしまいましたが、初参加者(農地を所有している当事者の方も)が多くいらしたため、名刺交換があちこちで見られました。
それでも和気あいあいとした懇親会で、寺子屋武蔵小杉の良さを感じられるものでした。
 
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