平成27年10月17日1(土)8日(日)相続アドバイザー養成講座Dグループ5講座が行われました。
第16講座 17日 13時30分~15時40分
「生命保険と相続対策」 斎木修次氏(ディライト㈱)
「相続争いを起こさないもっとも重要なアイテム」だということを感じてもらいたい。
講座の冒頭で言われた言葉の通りのお話でした。
遺産分割の代償金として保険を使うお話は勉強になりました。
法律を駆使して実行するのと同様な効果が、保険金を活用して実現できるからです。
そして保険金は「愛」を感じられる遺産分割を演出出来ます。
第17講座 17日 16時~18時10分
「相続と事業承継をめぐる問題点」 斎藤紀明氏(㈱東京アプレイザル)
継続する企業、しかし経営者には必ず死が訪れます。
「株」は交換価値が不透明で、換金困難なだが相続税・贈与税の評価は高い。しかし後継者に集中させなければ事業は継続出来ないやっかいな資産です。
このことを踏まえ、総合的にアドバイスするためには相続の観点が欠かせません。
冒頭「相続アドバイザー」が事業承継のコンサルをする役割を担う存在だというお話がわかる講座でした。
第18講座 18日 9時30分~11時40分
「財産診断と相続コンサル事例」 福田郁雄氏(㈱福田財産コンサル)
まずは「資産家に経営者であることを自覚してもらう」と言われました。
経営者感覚とはリスクを把握し収益力(相続税や固定資産税負担に応じた)を高めることです。
又、遺産分割をスムーズに行えるようにし、相続税を軽減・円滑納税することも欠かせません。
福田氏はこれらを実現する提案をされます。
提案で大切なことは、実行出来る提案をすることです。
そのために大切なのは、クライアントの目線に立って共感してもらうことです。
そして行動してもらい幸せに導きます。
これが相続コンサルだと言われた言葉が印象的でした。
第19講座 18日 12時40分~14時50分
「相続アドバイザーとしてできること、できないこと、注意すべきこと」奈良恒則氏(弁護士)
相続アドバイザーとして活動するうえで弁護士法72条を理解することは大切です。
無償であれば72条に抵触しないから問題がないというのは間違いです。
提案をした内容がもとで損害を与えたら損害賠償の問題となります。
安易な法律事務は命取りになることもあります。
しかし、相続アドバイザーが出来る分野はたくさんあります。
役割分担です。
相続手続をコーディネートする上で法律事務の部分を弁護士に依頼するということです。
ネットワークの重要性を強調されていました。
第20講座 18日 15時~17時10分
「相続アドバイザーの役割と留意点」平井利明氏((有)グッドタイム)
相続アドバイザーとして現場で何が出来るか、何に注意するのか。
このことを事例を通じてお話して頂きました。
事例から感じることは、依頼者を幸せに導く道案内をしているということです。
道案内の一場面では弁護士に依頼することもあります。
しかし心の部分を含め総合的にアドバイス出来るのは相続アドバイザーです。
世の中には相続で悩んでいる人がたくさんいます。
20講座を終え、学んだことを現場で活かし、幸せに導くアドバイザーとして活躍してもらいたいという願いが伝わってくるお話でした。