11月5日(水)海老名市文化会館で相続アドバイザー協議会主催、海老名市社会福祉協議会協賛による相続フォーラムが開催されました。
初めにSA協議会副理事長の野口賢次氏より開会の挨拶がありました。
SA協議会の理念についてお話されました。
大切なのは理念・方向性がぶれないことです。
その理念のもと相続人の幸せを守るため日々研鑽しているのが相続アドバイザーです。
基調講演は平塚公証役場公証人麻生興太郎氏のお話です。
題目「老後の安心設計と公証役場の活用」
10時30分~12時
公正証書遺言・任意後見契約・尊厳死宣言。
終末期の準備として公証役場で作成する主なものを解説して頂きました。
目的は安心のためです。
公正証書遺言の文例は様々です。
長男に相続させる遺言。
予備として万が一長男が先に亡くなった場合も書いておく。
将来受け取る財産を想定した遺言。
様々なケースを想定して遺言は作成します。
笑いありの楽しいお話を交えた90分。
遺言作成の重要性を感じて頂けたと思います。
〇午後から50分間のミニセミナーを4回行いました。
どの講座も満席で、講演後の質問も絶えませんでした。
受講された方の熱心さが伝わってきます。
第一講座
「相続の基本を学ぶ」
上井邦裕氏(ファイナンシャルプランナー)
第二講座
「相続増税!正しい生前贈与の仕方」
平井英長氏(税理士)
第三講座
「知っておくべき遺言書の知識」
加瀬義明氏(ファイナンシャルプランナー)
第四講座
「相続と生命保険」
平野憲男氏(公認不動産コンサルティングマスター)
〇相談会も盛況で満席でした。
相談者は70組でした。
全部の方の相談が受けられないため11月27日に相談日を設け31組の方の相談を受けます。
相談者は相続問題を解決するため真剣で、相談員も自然と熱が入ります。
朝10時から5時までセミナー・相談会と活況で「相続の日」と言っても過言ではない状況でした。
市民の方の相続に対する関心が高く、相続アドバイザーとして役割の大きさを実感しました。
今後も、相談会、セミナーと続けていきたいです。
参加者の皆様ありがとうございます。
相続フォーラム海老名 運営に携わった方の声
●実行委員長 萩原和雄氏
『相続フォーラムin海老名」を終わって』
11月5日(水)に行いました相続フォーラムin海老名は、所期の目的を達成し終了することができたと思います。
その目的とは、①相続アドバイザー協議会による活動を地域社会に認知してもらい、相談会やセミナーを通じ、参加者に法律問題にしない解決の方向を一緒に考え導き出してもらうこと②フォーラム運営にアドバイザーが一致協力して参加することで、アドバイザー同士が相互に啓発され、また連携を深めることで一体感を共有すること、であったと思います。
①の達成に大きな力となったのが、海老名市の社会福祉協議会(以下「社協」)の協賛でした。社協の協力内容は、フォーラム開催の告知活動及び問合わせ・受付と、運営時における備品提供でした。社協の協働により、市役所も広報活動に協力的になり、広報誌はもとより、普通ではしない自治会の回覧板にまで告知を入れてもらうことができました。おおよそ全体の8割程度の問合わせや相談会の申し込みは、この社協経由の告知で決まったと言えます。一方、経費をかけ、市内にチラシ(約3万部)を撒きましたが、反響は残りの2割以下だったと思われます。この意味で、初期の段階において、社協がどの程度入れ込んで協力してくれるかは、成功の大きな要素であったと思います。より多くの市民に参加してもらい、また協議会の認知を深めるためには、社協の協力なくして有り得ませんでした。
更に、相談会においては、相談者が帰り際に、「本当にありがとうございます」「親身になって相談に乗ってもらい助かりました」などの言葉を残して帰られました。相談員が、アドバイザー協議会の活動趣旨を理解し、世上よくある営業絡みの相談会ではない、第三者的な立場から誠実に対応してもらった結果だと思います。
②のアドバイザーの協力参加も当日の運営には欠かせませんでした。私は、当日朝の会場設営がスムーズに行けさえすれば、後は流れに沿ってなんとかなると思っていましたが、まさにその通りになりました。相談会でのアドバイザーの皆さんの相談能力には全く心配してませんでしたが、やはり、ぶっつけ本番の会場設営では、何が不都合で飛び出してくるか心配でした。なるべく予測不能な個所を減らすために、実行委員で都度潰しましたが、やはり不安はありました。しかし、当日のアドバーザーの方々の機転の動作と責任感を果そうという行動を見ますと、その不安はあっという間になくなりました。
実行委員とアドバイザーでのお手伝いで計21名ものご協力をいただきましたが、今回はじめて相互に名刺交換する方々もおられましたし、受付や司会などで初めてペアーを組んだ方もおられたと思います。これが、人と人が作り出す何かの連携のきっかけになれば素晴らしいことだと思います。
フォーラムは終了しましたが、私は、ここからが社協との関係の始まりと捉えています。いつでも相談者が気軽に来られる窓口を行政のどこかに作ってもらい、コンスタントに相談会が開催されるようになれば、必ず争族で苦しんでおられる方の一助になると考えます。社協はその突破口になると位置づけております。
最後に、相続フォーラムという形で社協にアピールする機会を与えてくださいました相続アドバイザー協議会、並びにフォーラムの成功にご協力いただきました皆様に深く感謝申し上げます。
以 上
●㈱インカレージ 至田裕子氏
『相続フォーラム海老名 に参加して』
この度は相続フォーラム海老名の相談員として参加させて頂き、ありがとうございました。参加して感じましたのは、海老名市民の皆様の相続への関心度が高いこと、そして、皆さんが事前に色々調べたうえで相談にいらしているので、質問事項をある程度整理できている方が多いと感じました。しかし次の行動へどう向かい行動するかは、やはり私達SAのような専門家のアドバイスが重要なんだと実感できた相談会でした。
SAの勉強で学んだ事例以上に、実際の相談者お一人お一人の状況や相続に対する想いは多様でした。お一人お一人の状況やその想いを汲み入れて、相続問題の円満解決へお導きする、その最初の入り口が私たちSAと相談者の方の面談で、生半可の知識、経験ではなかなか難しいと感じましたが、相談中も、各種専門の先生が待機してくださっているので、とても心強かったです。SA同士の連携も本当に大切だと実感致しました。
今回の運営に関してですが、萩原さんと社協さんの繋がり、そして社協さんに積極的にバックアップをして頂いたことが大盛況の要因だったと思います。
本当に貴重な経験をさせて頂き感謝しております。今後も自信をもって相談を受けれるように精進して参りたいと思います。
●三晃トラスト㈱ 上井邦裕氏
今回は地元ということもあり、萩原実行委員長に声をかけて頂いたことより実行委員のひとりとして参加をさせて頂きました。
海老名市社会福祉協議会様の協賛を得て、開催することが出来たことが今回の最大のポイントであったことは言うまでもありませんが、相談員メンバーに恵まれたことも大きな目に見えないポイントでありました。
相談会の予約も予想以上になり急遽、もう1日の別枠を設定するに至り、最終的には70組の予約になり、行政の力を改めて認識することになりました。
また、『相続の基本を学ぶ』のタイトルでミニセミナーの講師も仰せつかり、32名の定員をはるかに超える方々に聴いて頂くことになりました。普段は月1回の野口先生の講義をインプットするばかりですが、今回はアウトプットする立場になり、協議会の理念でもある「譲る心と感謝の気持ち」をお伝えすることが出来たことに感謝を申し上げる次第です。
今回は相談員メンバーの協力のもと大成功に終わったと言えますが、今後は定期的な相談会やセミナーを社協様と開催できるような関係を構築していける第一歩としてとらえ、微力ではありますが、将来的には近隣行政でもこのようなフォーラムが開催できることを望みつつ、日々勉強していきたいと思いました。
最後になりますが、今回このような機会を与えて頂きました協議会と萩原実行委員長にこの場をお借りしまして、感謝を申し上げます。