カテゴリー : 相続アドバイザー養成講座

5月22日相続アドバイザー養成講座の第9講座が行なわれました。

題目は「老後の安心設計と公証役場の活用」です。
講師は麻生興太郎氏(公証人)です。

クライアントの要望を文面にするだけではだめです。
将来起こりうる可能性も考慮し遺言書をつくる必要があります。

遺言で与える人が、遺言者より先に亡くなったら。
将来受け取る可能性がある財産があったら。
今住んでいる建物を建て替えたら。
預貯金を他の金融機関に移し換えたら。

これらを考慮し遺言内容をケアしていく。
遺言者からの聴き取りが重要です。

緊急時の遺言には危急時遺言というのが民法976条に書かれています。
しかしこの手続は結構大変です。
麻生氏が提唱するのは、
「危急時は公証人を至急動かす」
公証人を遺言者のところに行かせて遺言書をつくるのです。
書類が揃ってなくても遺言書は作れます。
亡くなってしまったら何もできません。
至急行動することが肝要です。

検察時代の話、ユーモア、時には歌を交えながらの2時間。
笑いの中で、しっかりとポイントを押さえた講義。
麻生氏ならではの講座でした。
ありがとうございます。