第26期SA養成講座を終えた受講生の声

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7月24日(水)第26期相続アドバイザー養成講座が終了しました。
受講された方々の声です。

〇山口 敏和氏(不動産鑑定士)の感想です。

4月から7月迄20回の講座を受講し、思うことは満足感、達成感であるとともに、やはり一人では難しく、他の士業を含む多方面からの共同作業であると痛切に感じました。ただ、相続を仕事とするためにはある程度の知識は必要とされ、そのための講座が本講座であると思われます。
20講座にわたり各講師の講座は実務に裏付けられた貴重な講座であり、非常に納得させられました。

不動産の鑑定評価に「正常価格」があります。我々鑑定士は通常この正常価格をもって評価するわけですが、「正常価格とは、簡単に言うと普通の土地建物を、特別の事情をもたない第三者の間で取引されるときに成立するであろう適正な価格をいうとされます。以前は売主買主双方が納得するであろう価格といってました。鑑定士はこの正常価格を評価するために、多方面の情報を収集し、三方式(原価法、取引事例比較法、収益還元法)を駆使し価格を求める作業ですが、この、誰もが納得する価格を求める作業は簡単ではありません。

相続を含め、全ての仕事はこの、誰もが納得するということを目指して仕事をしており、究極の目標でもあります。
今後、受講した講座を基礎に仕事を展開、発展させたいと思いますが、この、誰もが納得する仕事、又は講座の基本である「円満な解決」を目指し、お客様に感謝、納得してもらえるよう努力していきたいと思います。

〇大西規子氏(都公立学校元教師)の感想です。

20回の受講を終えた嬉しさと共に成果について私の場合は未知です。次女が購入してきた相続関係の本を通して「相続アドバイザー」の存在と今回の相続アドバイザー養成講座を初めて知りました。どんな人が受講するの。受講生っているの。半信半疑の中で受講してみようと思いました。退職後の社会勉強のつもりで。また、相続税は他人事でないことも後押ししたと思います。
これまで教育の世界で過ごし教師の世界は狭いと言われ続けてきました。携帯やスマホやフェイスブックなどがない時代は尚更でした。職務専念義務が課せられ、ほとんど学校という現場から離れることがありません。現職の頃、退職した先輩から様々な職種の人と交流できる喜びを聞きました。教員にとって平日の社会や他業種の方との交流は少なく、まるで別世界だからです。

第一回の野口先生の講座は「相続の基本と仕組み」でした。相続の考え方やアドバイザーの心構えがしっかりと手ほどきされ充実した内容でした。そうだ。なるほどと納得できる講義でした。「資格が取れなくても人間学が学べる」と受講生になった喜びが生れました。その後も毎回、さまざま職種の講師の先生方にご指導いただきました。先生方の職種は違っても相続アドバイザー協議会の底流に一貫した理念が感じられました。受講生の多くも士業の肩書や関係会社で経験を積んでいる方々だと知りました。その職種は、税理士、宅地建物取引者、行政書士、司法書士、弁護士、シニアマネージャー、不動産関係者、会計士、不動産鑑定士、測量士、公証人、社会福祉士、ファイナンシャルプランナー、土地家屋調査士、生命保険、銀行関係者、会社経営者等など多岐に亘っています。本当に驚きです。私は、場違いの感が否めませんが周囲には65歳からの就活と話しています。今回の受講の中で子どもの頃、聞いた大人たちの浴びるほどの会話を思い出しました。叔母や叔父たちの相続問題や裁判、母方の相続問題、資産家の養子になった従弟のトラブル。敷地や田畑の境界線と立会の話題、借地、借家の問題。農地解放や年貢や水利権のトラブル、後見人の世話、たとえ財産があっても財産に「不」が付く不動産のやっかいな嘆きなど、昔の記憶が昨日のように蘇り懐かしさも感じました。

学校では今、キャリア教育や租税教室にも取り組んでいますが、多様な職種には至っていません。勝手ながら、講師の先生方、受講生の皆さん、機会があれば、ご家族知人を通して積極的に子ども達に皆さんの豊かなご経験をお話していただきたいです。26期の皆様お世話になりました。これからもご縁いただけましたら宜しくお願い致します。そして益々のご活躍をお祈りいたします。

講師の先生方本当にありがとうございました。どの講義も素晴らしかったです。ありがとうございました。

〇小俣 征之氏(㈱レントワークス)の感想です。

私がこの講座を受講することになったのは、不動産業で独立して一年ほど経った今年の初めに、ある本に巡り合ったからです。
それは、「稼げる不動産コンサルタントになる方法」という本です。

著者の福田郁雄氏が相続アドバイザー協議会の認定会員であることを知り、さらに相続アドバイザー協議会(著)「時代が求める新たなプロ 相続アドバイザー」を読ませていただきました。
そして、相続アドバイザー協議会の理事の方々の人生観や相続問題への取り組み姿勢に心を打たれ、ぜひこの講座を受講し、理事の先生方に直接お会いしてみたいと思いました。

講座では、毎回、先生方の迫力ある講座に引き込まれていきました。
あっという間の2時間で相続のレベルの高さと奥の深さに驚かされました。

私は、学生時代に親が相続で親族と争っているところを目の当たりにした経験があります。
それはまさに「争族」でした。
それまでは、親族で旅行に出かけたり、従妹とも仲良くしたりしてきたにもかかわらず、相続争いをきっかけに一切縁が切れてしまいました。
相続は親が残したものによって、子が争いを起こし、そのまた子の代まで影響を及ぼしてしまうという、人生において、とても重要なイベントであると、その時に感じました。

これから、不動産の仕事をするうえでも、相続は切っても切れない関係です。
正しい知識を身につけ、そして相続を解決するための良きパートナーを持ち、幅広く活躍できるよう努めて参りたいと思います。

最後にNPO法人相続アドバイザー協議会の役員はじめ事務局の皆様には大変お世話になりました。
心より感謝申し上げます。今後もご指導ご鞭撻の程、よろしくお願いいたします。

〇荒井 正樹氏(㈱アンバーパートナーズ)の感想です。

ご縁がありまして、今年の1月より相続手続きの業務を担当させていただいております。
私の相続に関する知識は、一般の方よりはやや詳しいと言った程度だったと思います。
おそらく今回の受講生の中では一番キャリアが短いのではないかと思っております。

知識と経験が少ないものですから、各講座についていけるのか?と不安がありました。
結論からですが、今のタイミングで受講することが一番良い選択であったと思っています。
新人ですから日々の業務での疑問点が多数発生してきます。疑問にも思ったことをすぐ次の講座で聞けるということが多数ありました。疑問に思ったことをすぐに解決できたことが業務においてとても役に立ちました。

税理士、司法書士、弁護士等の先生方が多数参加されておりましたが、私のような新参者でも十分に理解できる懐の深い講座であったと感じております。
各講義で共通していたのは、相続をいかに円満に解決させるかといった点が主な観点であったかと思います。専門家である講師の先生がそのように話されていたことが敷居を低く感じることができた一因かと思っております。
今の知識でついていけない講座でも、認定会員になれば各講座ごとに受講が出来るのもとてもありがたい制度です。経験を積んだあとで講座を受講するとまた新たな結果が生まれると思います。弊社の代表は一度全講座を受講しておりますが、また全講座受講するとのことです。
私も今後も受講させていただこうと思っております。

〇塩原 匡浩氏(行政書士・社会福祉士)の感想です。

今年の4月から参加した相続アドバイザー養成講座を終えて、今思うのは壮大な相続の絵巻を見せて頂いたなあということです。野口先生の講座から始まったこの20講座は、「相続を争族にしない」という理念のもと、20名の相続スペシャリストの先生方が、其々の専門分野での溢れんばかりの知識と実際の経験とを余すところなく我々に開示して頂いたとても濃密な時間でした。授業を受けている時は、其々の授業が先生方の生き様と言う大きな点のように見えていたのですが、すべてが一本の線で繋がっていたのだと全過程を終えた今、ようやく理解する事ができました。この講座に申し込んで本当に良かったとおもいます。受講動機は、自分が相続業務を通じて世の中に貢献できるのではないかと思ったからです。自分の使命感を相続業務に見出した私にとって、本当で本物の相続業務の知識の習得が急務でした。相続アドバイザー養成講座にはそれがあったと実感しています。

奇しくも先日、最高裁大法廷で「婚外子相続差別は違憲」の判決が出されました。これは結婚していない男女間に生まれた婚外子の相続分を、法律婚の子(嫡出子)の半分とする民法の規定の合憲性が争われた2件の遺産分割審判の特別抗告審で、最高裁大法廷(裁判長・竹崎博允長官)は4日、規定は違憲と判断し、二審の判断を破棄して審理を各高裁に差し戻す決定をしたもので、大法廷の裁判官全員一致の判断だそうです。この決定を受け、国会は民法の改正を迫られることになるでしょう。まさに今までの常識がひっくり返った訳ですね。いや、本来のあるべき姿に戻ったと言った方が良いのかもしれません。
我々相続アドバイザーは、お客様に対して最新の正しい知識をご提供する義務と責任があると考えます。つまり、相続アドバイザーになったことが決してゴールではなく、スタートラインなのだと強く感じています。相続アドバイザー養成講座で学んだことを何度も何度も復習し、自らの血肉として、本当の相続業務のプロフェッショナルを目指したいと考えております。そして、相続業務と言うとても機密性の高い、センシティブで奥の深い問題をひとつひとつ全力で解決してゆく中で、自らの人格を磨き高めてゆきたいと日々業務に取り組んでいます。

また多くの先生方が授業中におっしゃっていたように、「相続業務はひとりでは決してできない。信頼できる仲間をつくる事が大切だよ。」との教えを実践するべく、フェイスブックのグループページにて、SA26会〔相続アドバイザー〕を行わせて頂いています。現在20名を超える仲間達と共に楽しい情報交換を行っています。
これから更に、相続業務に関わる多くのみな様がこの相続アドバイザー養成講座を受講され、本物の相続知識を習得される事。そしてNPO法人相続アドバイザー協会の益々の発展事を祈念して、私の受講の感想とさせて頂きたく存じます。ありがとうございました。

〇田村嘉正氏(税理士)の感想です。

平成27年に相続税の大改正があり、基礎控除が現行相続税の6割に減少することになります。これにより、相続税の課税対象者は現在の1.5~2倍になるといわれています。私たち税理士の仕事は必然的に増えることになるわけですが、多くの税理士がこの改正を収入増の好機と捉え、改正に向けた準備を始めています。
そのような中、相続業務を行う上でのスキルアップをはかり、他の税理士より少しでもアドバンテージになるライセンスはないかと調べていたところ、この相続アドバイザー養成講座があることを知りました。私が調べたところ、相続アドバイザーの他にも、他の団体が発行しているライセンスが複数ありました。ライセンスが欲しいだけなら、いずれも安く短期間で手っ取り早く取得することのできるものでした。
しかし、私の本当の目的は、ライセンスを取得すること自体にあるのではなく、実際に相続の現場で活かすことのできる総合的・横断的な知識を習得することにありました。そこで、取得するには期間も費用も要しますが、講座の内容が一番充実していた、この相続アドバイザー養成講座を受講することにしました。
全20講座、4か月にわたる長丁場です。毎週水曜日の夜に開講されていましたが、その日ばかりは、仕事を終えた各種士業の先生方や不動産業のプロフェッショナルの方々も、受講生として真剣に講義に耳を傾けていました。休憩中には、前半の内容について話し合う声もよく聞かれました。
講義は、弁護士、司法書士、税理士、行政書士、不動産鑑定士、測量士、土地家屋調査士など、毎回異なる先生が担当されます。これだけでも内容が非常に多岐にわたることが分かっていただけると思いますが、どの先生も現在実際に相続の現場の第一線で活躍されている方ばかりなので、非常に臨場感がある奥の深い実践向きの講義でした。
また、私たち第26期の講座では、ちょうど折り返しの第10講座と最終回の2回、講座の後に懇親会がありました。そこで知り合い意気投合した仲間とグループを作ることができました。具体的な活動はまだまだこれからというところですが、話し合いの中で新たな展開が生まれていくことにメンバー全員が期待しているところです。
私は税理士ですが、相続の仕事は税理士だけではできません。各方面のプロフェッショナルの力が集結して、本当に依頼者の立場に立った、依頼者のための仕事が達成できると考えています。その意味で、相続という仕事を中心に信頼関係のある異業種グループが形成できることは、この相続アドバイザー養成講座でしか叶えられない魅力だと思います。
養成講座が終わった現在も、団体主催のセミナーに時々参加しています。現在は、税理士として必須の知識である広大地判定のセミナーを受講中です。これからも、相続アドバイザー協議会認定会員となったことをきっかけに、より相続についての知識を深め、経験を重ねて、残された家族がいつまでもともに助け合って生きていける円満相続のお役に立てるよう、自分自身を磨いていきたいと考えています。
最後になりましたが、この場をお借りして、相続アドバイザー協議会のスタッフの皆様、講義を担当され貴重な知識を私たちに伝授して下さった先生方、4か月間ともに勉強した同期の皆様に御礼申し上げます。

☆感想が届き次第随時掲載いたします。