42期SA養成講座を終えた受講生の声

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平成30年2月12日(月)第42期相続アドバイザー養成講座が終了しました。
受講された方々の声です。
 
〇橋本大輔氏(㈱にわとり不動産)の感想です。
 
講義は単純な資格の為の勉強ではなく、実務に沿った内容となっていました。
相続を相談されることが、多い立場でありながら、どういった知識を付ければいいのか、わからなかったが、今回受講したことにより、全体像が見えてきました。
一回で理解することは難しいかもしれませんが、理解を深めることにより、お客様にとって大変、役にたつ知識なので、また機会を作り、受講したいと思いました。
 

〇千種康弘氏(行政書士)の感想です。
 
《受講の動機》
行政書士事務所の経営を始めるにあたって、骨格を作るため。
司法書士 鈴 木 敏 起 先生の講演を拝聴したことをきっかけに、
相続コーディネーター 野 口 賢 次 先生の「譲る心と感謝の気持ち」「心をつなぐ相続」を拝読。
受講に至りました。
 
《受講で得たもの》
①相続アドバイザーとしての視座、②ビジネスへの活用のヒント、③ 社会的意義の3 点。
全部で20講座ありましたが、その根底に一貫して流れていると感じたものです。
受講を検討されるみなさまの参考になればと思います。
 
(1)【相続アドバイザーとしての視座】
■譲る心と感謝の気持ち?心をつなぐ相続?
・相続人は、相続財産の分割方法で争うけれど、相続人みんなの「幸せ」な未来って何だろう?
→相続財産をもらうのは、必ずしも当たり前の権利じゃない。
→当たり前と思っていると、それが叶わないとき、不満と怒りと苦しみを生み出す。
→そもそも相続財産を築いたのは、相続人じゃなくて、被相続人。
→相続財産をもらえるのであればそれを感謝し、あるいは譲りあうことで円満な相続が実現する。
→相続とは、被相続人の財産をつなぐ手段というよりも、被相続人の姿、人生、心をつなぐ手段。
・財産の大きさにかかわりなく悩みの大きさはみな同じ
相続開始直後のお客様の心理状況を想像する(悲しみ+諸手続きの負担)。
お客様に、もめている様子はないだろうか、不自然さはないだろうか(紛争性??)。
お客様がほんとうに望んでいること(真意)は何だろう。相続人のみんなが望んでいることだろうか。
相続人の行動の「背景」にある心理を理解できることが大切。より高い視座からの発想が必要。
同時に、相続アドバイザー自分自身に対しても客観的に見据える素直さ、謙虚さが大切。
→究極の目的は円満な相続。
→お客様のよき理解者となることこそが第一。解決策は二の次。
お客様を救うのは知識や法律ではなく、理解しようとする思いやり。
→争った場合のリスクを予め周知しなければならない。
例えば、こじれた兄弟の絆はほとんどの場合戻ることはなく、次の世代にまでおよんでしまうこと、配
偶者控除、小規模宅地等の特例など受けられなくなるなど。
 
■相続財産の来歴?
・憲法14条平等原則からすれば法定相続分で均分相続
その家族の実体を観察すると、均分相続が必ずしも「公平」とは言いきれない場合もある。
例えば、その不動産は、誰が、何のために、築いたものなのだろう。
均分相続を貫くと、本家稼業の継続が頓挫、住まい失う相続人も出てくる場合がある。
→遺言、「付言」の活用。
→もっとも、遺言は、公平の実現のために、不平等になることも認識しておく。
→だからこそ、相続人みんなの「幸せ」な未来って何だろう?という視点が大切。
→この観点は、本を読んでいるだけでは、気付きにくい大切な部分。
 
(2)【ビジネスへの活用のヒント】
■相続業務の要はネットワーク?
・相続業務は、後見、遺言と遺産分割などにとどまらず、信託、税務、不動産評価、測量、建設土木、
事業承継、生命保険、農地転用など多岐にわたる
相続業務に単独で臨むことはお客様にとっても得策ではない。
相続アドバイザーになれば、他業種、他士業のネットワークの基礎を作ることができる。
大切なのは、何を知っているかではなく、誰を知っているか。
相続人みんなの相続後の生活設計には、様々な専門知識が必要。
この段階で何を優先すべきか?優先順位の判断も重要なポイント。
各手続きは万能ではない。リスクがあることも知る。
→こういった考え方は、相続業務に限ったことではなく、自らの経営、ビジネスモデル構築にも必要。
→コンサルタント(問題解決)&コーディネーター(専門分野以外を他業種,他士業と連携)
→問題点に「気づく」仕組みの構築
・もっとも、相続アドバイザーは、弁護士ではない
→指示、説得、交渉は非弁行為。
→すべての相続人に対して公平に接する。
→争いになった場合は、弁護士に同席し補助。遺言、相続関係説明図、財産目録等の引継ぎ。
→相続アドバイザーは、争いにしないために活動する。そこにこそ存在意義がある。
 
■お客様や社会の期待に応えるヒントを見つけることができる?
・ネットの情報は玉石混交、リスクあり
・本も読んで「分かった」つもりになっても、「出来る」とは限らない
→各事案を実際に解決した実務家が登壇するため、より実践的な理解ができる。
 
■講義で引用される事案は、受講生にとっては検証の場?
・事案が出てきたら、自分ならどうするだろうか考えてみる
→それが講師の答えと異なれば学びとなり、講師の答えと合致したのであれば、どうすれば自分が
実践できるかを考えてみることができる。
・自分自身の業務で実践し検証を重ね、自分の血肉にできれば、自分の商品価値を高めることが
できる
・養成講座終了後実践、相続寺子屋でその検証をおこなうこともできる
 
■自分のパッション、パフォーマンスを再確認できる?
・自分がビジネスでしたいことを実現するためには何が必要で、今自分はその努力をしているか考
えるきっかけになる
→養成講座で行うのは、相続業務についてであるが、視点を変えれば、様々に考えを巡らせ、自分
自身の棚卸しのきっかけになる。
・自分の死についても考え、悔いのないキャリアを送っているか考えるきっかけになる
→メタな視点で自分自身を冷静に眺めることもできる。
 
(3)【社会的意義】
■相続アドバイザーの活動は、市井での相続のイメージを一新するきっかけにならないか?
・相続は本来祖先の姿を子孫へつなぎ、家族の絆を紡いでゆくポジティブなもの
・相続セミナーや相談会は、マーケティングの意味合いもあるが、社会的意義のある啓蒙活動である
→相続アドバイザーは、相続=争族という歪んだイメージを変えてゆく使命を負っている。
→エンディングノートや遺言は、家族の絆、ひいては社会の絆を紡いでゆくもの。
ありがとうございました。
 

〇村上雅昭氏(ピュアライフ)の感想です。
 
私、不動産の売買仲介を中心に、33年が経ちました。
まもなく34年になります。
 
その間に、お客様から相続の相談らしきものを受けたことが何回もありました。
相続の知識も経験もない私は、その都度,相続は税理士の仕事ですから、と、避けて通ってきました。
 
今回、相続アドバイザーの講義を受講して、肝心なのは事後の処理ではなく事前の対策なのだということと、各相続の専門家をつなぐコーディネーターの存在が必要なのだということを納得できました。
 
私、現在73歳です。
新しく勉強を始めるには遅きに失した感はありますが、勉強するのに早いも遅いもありません。
これから知識を深め、私の周りのお客様の家庭で、相続争いが1件でも、2件でも、3件でも、4件でも無くなるよう、それを目標に頑張りたいと思います。
 
※感想が届き次第随時掲載いたします。