第34期SA養成講座を終えた受講生の声

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7月29日(月)第34期相続アドバイザー養成講座が終了しました。
受講された方々の声です。

 

○粟津正博氏(弁護士)の感想です。

 

相続アドバイザー養成講座全20講座を受講させて頂きました。1回1回の講義の内容が非常に濃く,刺激的で,今後もう通学することがないかと思うと寂しい気持ちがあります。この講座の,実現に尽力して下さった講師の方々,スタッフの皆様,そして同期生の仲間達に厚く御礼を申し上げます。端的に申し上げてこの講座を受講して本当に良かったと満足しております。

 

<各講義の充実>
相続というのは,法務に加えて,税務や不動産に関する知識など,多くの周辺分野の知識が要求される分野だということを実務の中でも痛感しておりました。本講座は,各分野のエキスパートに,毎回丁寧に講義をしていただき,予備知識がほとんどない私でも周辺分野の理解が大変深まりました。

 

<受講仲間や講師との交流>
相続に要求される知識・技術の多様性に準じて,相続に関わる専門家も様々ですが,同業以外の方の話を聞くことができたり,つながりをもつことが出来たことは本当に今後の財産になると確信しております。講師の方々もこのようなネットワークの重要性を強調されており,講座の中で2回の懇親会の機会を設けていただきましたので,同期同士でも積極的に交流が図られていたように感じます。ありがとうございました。

 

<本講座の理念>
本講座の一本芯が通った理念に感銘を受けました。専門家の関わり方次第で,「争族」は避けることが出来ます。私も,これを避けるための関与の仕方,争いになったとしても何か関係を修復する方法はないのか初回講義以降ずっと考え続けてきました。講師の方々が,同じ理念の下,「心」をもって実務に携わっていらっしゃることがすごく伝わってきました。本講座で学んだことを忘れずに実務に取り組んで行きます。

 

○石井修身氏(行政書士)の感想です。 

 

<動 機>
私は、行政書士登録して4年。何ヵ所かの顧問業務と、たまに行政書士本来の仕事をやってきました。
しかし、昨年末ころから、目前に65歳という年齢が差し迫り、行政書士として、特化した業務を身につけないと仕事が続かないと考えました。

そんな中、人の繋がりの話題の中で、全国的にもクローズアップされつつあった、札幌市を拠点とする、一般社団法人遺品整理認定協会主催の『遺品整理士』資格講座の存在を知ったのです。
行政書士として、『遺品整理士』の仕事も、人の役に立ち、社会に貢献できる仕事と思い資格を取るべくネット検索しているとき、遺品整理の仕事の延長として「相続の仕事」に繋がることを知りました。

そして、相続アドバイザー協議会及び相続アドバイザー養成講座の存在を知ったのが今年の1月でした。
その講座が、4月から7月末までの全20講座、定員70名、受講料20万円ということでしたが、行政書士 ⇔ 遺品整理 ⇔ 相続アドバイザー、これは仕事としてリンクする、また、受講する価値があると考えたのが動機でした。(本心では受講料、受講場所が東京という地の利の不安あり・・・・)

 

<講座を受講して>
私のイメージとして、相続とは、人が亡くなり、その人が所有する財産を残された家族が均等に分ける、家族によっては取り分で争いになることもあるなくらいのものでした。

そんな程度の知識で事務局から送られたカリキュラムを見て、びっくりしました。その内容が、【相続税の計算方法】、【小規模宅地及び不動産譲渡の税制特例】、【争族にならないための法律知識】、【生命保険と相続対策、不動産取引による相続コンサル】等々、私の頭にある相続と雲泥の差があり、多岐にわたっていたからです。

そのような不安をもちつつ、本年4月1日第1講座開講。
野口先生の【相続は心のコンサルティング】、自分を磨き・人の役に立ち・社会に貢献する、の講座に始まり、最終20講座の平井先生の講座では、相続アドバイザーは「感じる人」で「豊かな感性」が求められ、人として、他の人の話を『傾聴』する、人生の幕引きのお手伝いをする『神聖な業務』である、『予期しないトラブル』を引き起こす可能性がある、永続的に業務を行うためには『法令順守は不可欠』など、依頼人といかに早く信頼関係を築くべきかを教えていただきました。

その間の、各講師の先生方の講座においても、おのおの専門的な講座でしたが、最後の言葉は異句同音に、相続アドバイザーとして、依頼人を始めとしたそのご家族の『絆』が壊れ、『争続』ないように心がけてやるのが大切なんだということなんだと理解しました。

 

<今後の方針>
本講は、20講座・20万円、仙台から高田馬場までの受講でしたが、終わってみれば高い講習ではなかったと思いました。
また、今回の受講生は60名強位と思いますが、本講座の再講者、多様な職業、年齢の幅も20代から70代までと幅広く、さすが首都圏、学ぶ環境が整っているからだなと感心しました。

そんな中、有志の方々が、34期の人の輪作りをしており、誘われ、その輪に入れていただきました。
そして、本講座が、終わっても月1回集まり、勉強会をしようと話も進んでいるので、月1位なら参加して首都圏の空気を感じ、勉強とネットワーク作りを続けたいと思っています。

最後の懇親会で誰かが話していたように、すぐにアドバイザーとしての仕事に結びつかなくても、その日のために研鑽し、地元で今、繋がりのある各士業の人たちとチームを組んで、仙台においても町内会単位から相談会等立ち上げたいと考えています。

いずれにしましても、本講座は、いろいろな気づきの機会でした。
アドバイザーとして独り立ちできるよう研鑽をしたいと思います。
最後に、相続アドバイザー養成講座に出会ったことに感謝するとともに、協議会の更なる発展と同期の皆さまのご活躍を祈念いたしております。

 

○神谷直氏(司法書士)の感想です。

「養成講座を再受講して得たもの」

 

再受講した動機

私は、平成23年に養成講座21期を受講しました。それから4年目の、今年平成27年4月に養成講座34期を再受講しました。

同じ講座を時間とお金をかけて再受講したことには、訳があります。最初に受講した時期から今まで、幸いなことに相続案件を継続的に受注し、その件数も増えてきました。また、案件の遺産額も大きなものを担当する機械にも恵まれました。一方、実務の過程で失敗も経験しました。失敗して、ご相続人の方に迷惑をかけては、何のための「専門家」かということになります。

もう一度、座学を通して、基本を確認しよう。実務と勉強を繰り返すことで、スキルを上げていこう。これが、再受講を思い立った動機です。

 

再受講してみて

21期の時と変わらない看板講座が34期の養成講座でもあり、当時のことを思い出しました。2度目の聴講となると、少し余裕ができ、自分の実務にとって重要なポイントはどこかなというアンテナをはりながら講義を聴くことができました。

一方、34期で初めて受講する講座もありました。これは、トピックスなテーマで、新しい知識を吸収することができました。

再受講をして、基本的なテーマについては重要なポイントを再確認することができ、また、新しいテーマについては時代のニーズを吸収することができると感じました。時間とお金をかけましたが、十分な収穫でした。

 

再受講で新しい仲間を得た

講義が終わると20:40頃です。当然お腹が減ります。たまたま席が近かった人と食事兼飲みに行くようになりました。担当講師の方も誘ったりして、楽しく飲みました。やがて、養成講座が終了した後のことが話題にのぼる様になりました。同じ期に養成講座を受講したのも何かの縁ですし、今後も勉強や情報交換の機会を設けようということになりました。

このように、講座終了後も付合っていける仲間ができるということも、養成講座のいいところだと思います。

 

○吉野 喜博氏((有)フォア ザ ワールド)の感想です。 

 

私は、7年前の平成20年に第14期を受講し、今回34期を再受講しました。
7年前のことなので良く覚えていないところも有りますが、講義で聴く内容が全てためになったように
思います。一度教わっただけでは到底理解できず、復習もやったりしていました。
しかし、それから7年間、時々相続寺子屋やセミナー等に参加させて頂き細々と学びを続けていましたが、相続の実践を何もやることなく過ごしてまいりました。養成講座を受講した後の皆さんが、いろいろ頑張っていらっしゃるお話を聞くたびに、自分は教わったことを何もアウトプットしないでいいのかという忸怩たる思いにかられていました。
しかし何かをやるにしても、行動力もあまり無く、知識も不十分で、ネットワークも不足している自分に自信が無く、なかなか行動できませんでした。
相続の基礎的知識をもう一度しっかりと身につけたい、実践を行っていく上で相談に乗ってもらえるネットワークを作りたい、そしてアウトプットしていきたいという思いで今回再受講することにしました。

 

今回の講座と前回の講座では半分位は同じ講座名でしたので、同じ講座を受講する前は前回のテキストを引っ張り出して予習して臨み、前回では理解出来なかった疑問点を質問するようにしました。
すると、知識や認識がより切れ込んできたと感じています。
また同じ講座名でも、内容がリニューアルされ新たな発見や知識が得られたり、アドバイザーとしての心構えを再認識させられたりしました。
新しく受講した講座は、最近やこれからの相続実務に対応したもので大変興味深く、今後も復習して身に付け、実践に繋げていきたいと思います。
講座期間中は、高い理念と熱い志をお持ちの講師の方々と、熱心に学ぼうとする受講生の方々の中に入って、久々に学生時代に戻った気分で、大変楽しいひと時でした。
また、講座期間の途中から、勉強が終わった後の食事会に誘って頂き、有志の方たちや講師の先生方と懇親を深められたのもとても楽しい時間でした。

 

今回再受講して、前回と負けず劣らず私にとっては有意義な養成講座でした。
再受講する動機であった、相続知識はまだまだ不十分ではありますが、再受講する前から比較すると格段に前進したように思います。これから何を勉強していけばよいかも、いろいろ見えてきたように思います。
相続アドバイザーとしての役割と心構えも、より深く認識できました。
また、同期の仲間も得られ、これから同期の仲間で勉強会等も開催していく予定となっています。
ネットワーク作りも、同期の仲間とともに、会員の方々ともより繋がって行きたいと考えていますので
よろしくお願い致します。
今回の再受講を機に、少しずつでも実践をやっていく所存ですので、皆様、ご指導下さい。
再受講してお金と時間は費やしましたが、より多くの得るものが有りました。一度受講された人も都合のつく方は、再受講されること、是非お勧めです!(宣伝料は戴いていません)

 

今回再受講するにあたり協議会の皆様、講師の先生方、同期の皆さん、大変お世話になりました。
楽しく勉強することが出来ました。どうもありがとうございました。今後共よろしくお願い申し上げます。

 

〇下村秀樹氏(三井不動産㈱)の感想です。

 

平成27年4月1日(水)17:30、第1回目の講義。出向先から戻ってきて新しい職場で挨拶と荷ほどきを済ませ、上司からは「えっ、今日から?!」と見送られながら、高田馬場にやって参りました。

 

「目の回る1日だな。」と心の片隅でつぶやいているうちに始まった第1回目の講義の内容は衝撃的でした。講師の野口賢次先生曰く、1.相続人の幸せを心から考えた時に本質が見えてくる。例えば、財産を相続してはいけない話、逆に全財産を相続しなければならない話がある。相続は譲った人が必ず幸せになる。①遺産分割対策②相続税納税対策と③相続税節税対策は反対の方向を向いてしまうことがある。2.資格と人格は車の両輪。人格の伴わない資格は多くの人を不幸にしてしまう。また、学歴が大事。学校歴ではなく学習歴。勉強しなさい。3.ネットワーク(人脈)は相続アドバイザーの命。何を知っているかではなく誰を知っているかが大切。

「勉強する」ということについては、アドバイザーとかコンサルタントという仕事をする以上当然のことだと思いますが、「人を幸せにする」「人の役に立つ」ということについては、私自身、歳を重ねる度に強く意識していることではあるものの、未熟者のせいか肩を落とすことが多いのが実情です。しかし、野口先生があらためて「人の幸せを考える」「人格が大事」ということを強調されたことにより、大きく勇気づけられました。

 

次に、「人脈が大事」だとはよく言われることではありますが、例えば「皆さんはネットワークを作るためにここにいるんですよ。」というふうに、人脈の大切さを明確・明瞭に何度も強調されたことは、極めて新鮮でありました。この3つの視座は、その後のどの講師の先生方にも浸透しておりました。

 

原則毎週水曜日18:30から20:40まで、正味で2時間の講義を4月1日から7月29日まで、途中2コマ実施の土曜日を2回含む全20講座は、正直なところハードでした。しかし、不思議なことに余り眠くはなりませんでした。単に知識を伝達する講座ではないからだと思います。半分の10講座目を過ぎてからは、逆に残り少なくなってきた寂しさを感じるようになったぐらいです。

 

ネットワークの話に戻りますが、野口先生に第1講座で背中を押され、わたしは覚悟を決めました。その日に早速隣席の人と名刺交換し食事に誘いましたが、たまたまその人に所用があり、その日は一人寂しく食事をすることになりました。帰途、「次からは毎回必ず誰かと呑みに行くぞ!」と自分に固く誓いました。翌日会社で様子を聞かれた時の感想も「1.野口先生は凄い!2.次回から必ず誰かを誘って呑みに行くことに決めた。」と答えたぐらいです。

 

野口先生のことばかり取り上げましたが、総勢20名の先生方はそうそうたる方々でした。どの講座一つとっても聞き逃したくないお値打ちの講座でした。先生方の知見の高さ、経験の豊かさもさることながら、その真摯な姿に心を打たれました。どの講座もポイントがわかりやすく事例が豊富で、なおかつ「考え」とか「思い」が伝わってくるものでした。まさに相続アドバイザー協議会が強力なネットワークそのものだったのです。そのネットワーク力で体系化された「相続アドバイザー養成講座」は知識・スキル取得面にとどまらず、大きな志をベースにしていることにその真価があるものと思います。このような講座に巡り逢うことができて本当に幸運でした。

 

最後に、講師の先生方、相続アドバイザー協議会の皆様方に、あらためて厚くお礼を申し上げます。
また、共に学び共に酒を酌み交わした同期の皆さん、どうもありがとうございました。
多くのことを授かった「相続アドバイザー養成講座」全20講座は終了しましたが、「これからが本当のスタートである。」と気の引き締まる思いです。

 

〇服部 有紀氏(学校支援コーディネーター)の感想です。

 

相続アドバイザー協議会の存在をふとしたきっかけで見つけたのはちょうど父が亡くなってからすぐのことでした。それまで近所で父の介護をしていた私は少し時間ができたこともあり、新しいことを始めたいと思っていましたので、何かご縁を感じ、養成講座にお申し込みをさせていただきました。
講座の趣旨の一つに相続にまつわるいろいろな職種の方々がネットワークを作るということがありますが、私は相続に関しては全く無縁の教育の分野で活動する者。そんな私を協議会の皆様は快く受け入れてくださり、また受講者の方々とも毎回、講義のあとに飲みに行き、交流を深めることができました。妙に居心地がよかったのは、周りの皆様がとても信頼できるいい方々だったからだと思います。
それも、この協議会の理念「相続人みんなが幸せに」という思いでそれぞれ活動、勉強されいてる方々だからだと感じました。

 

以前より勉強をすることはあまり苦ではありませんでしたが、最近では年のせいもあり、なかなか頭に入ってこなくなってきました。が、どの先生の講義もわかりやすく、実例を交えたお話は大変興味深く聞くことができました。また自分の相続についても考えることができるようになりました。

自分の相続ですが、最初はなるべく安く税金を抑える方法を考えていましたが、養成講座を受け、もっと大事なことを考えなくてはならないことを学びました。また、公平な相続とはその人その人で異なるものであること、譲った人は幸せになるという法則があるなど、
なるほど!と考えさせられることばかりでした。強欲な人が得をする相続があったとしても後々その人が幸せになるとは限りません。相続だけでなく、大体において振り子の原理が働いているという野口先生のお話は説得力があり、また私にとってはまだまだ自分は未熟者だという反省と生きる姿勢を教わった気がいたします。

 

相続アドバイザーに必要な相続に関する技術と心、どこまで習得できたかわかりませんが、
今後も努力まい進し、この講座でつながった方とのご縁を大切にしながら、何か自分でできることを始めたいと思っています。